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「GIFT」制作あとがき


今回は↑の作品「GIFT」について。


使用ソフトはAfterEffectsとイラスト素材制作にiPadの無料アプリを使用。

制作期間は約4ヶ月。(作業時間は1ヶ月半くらい)

元々は7月中には完成させる予定だったが、色々あって10月の締め切りギリギリになってしまう。

本当に色々あった。

 

「感謝」をテーマにしつつ「プレゼントボックス、星、ハート」をシンボルに。

別の作品でシンボルを1つにしたために地獄を見たので、今回は複数用意。


・全体

真っ黒は使用しない

グラデーションは使用しない(例外あり)

困ったらブラインド


・タイトル&クレジット(0:00〜0:13)

箱はレイヤー1つ1つにE3Dを適用して個別に制御。

面倒だけど余計なことを考えずにゴリ押しできるので結果的に楽。

タイトルロゴはデザインする予定だったがダサくなる一方だったので諦める。


・プレゼントの群れの中を直進(0:22〜0:30)

一番最初に制作したシーンであり、最後の修正が間に合わなかったシーンでもある。

色味や光と影の表現などはここがベースに。

他の修正箇所よりも見た目は大きく変わらないため優先順位は一番下だったが

背景のトンネルが音と微妙にズレている上に、視認性の問題で

余計にズレているように感じるので直したかった...。


・プレゼント工場(0:41〜0:56)

ここで何日無駄に消費したか分からない。今作の問題児。

音に合わせて組まれていく、というイメージ自体は出来ていたが

理想のイメージにするには技術が足らず、

作れる範囲で作ると情報量がスカスカ、という状況に陥る。

ひたすら悩むだけで一向に進まず、モチベが削られていくだけだったので

最後まで後回しにされ、いざ作ってみてもコレジャナイ...。

最終調整の際、上下に工事中っぽい帯を足す事でかなりマシになった。

ちなみに平行投影?という遠近感をなくした表現を採用。

ものすごい小さなオブジェクトをズームしまくる事でそれっぽい感じに。


・サビ1(0:59〜1:20)

奥行きの関係が面倒なことになるので、Particularは使わずE3Dで主に作成。

8bit調になる部分は初代ゲームボーイのような雰囲気に。

最終調整前は何を血迷ったかトンネルの輪を「円」で作っていたため

サビ2のカメラの動きに合わせられるはずもなく非表示となっていた。

最終調整でトンネルをE3Dで作り直し、良い感じになった。


・ドットキャラ(1:20〜1:29)

"ドット風"は今までよく作っていたが、ちゃんとドットを打つのは初めて。

全キャラ良い感じに作れて満足。

元々は8パターン作る予定だったが、シチュが思いつかず

4パターンと送受が逆の8パターンとした。

1、2パターンは親子(こどもの日、父の日、母の日)

3はサンタ(クリスマス)、4は作曲者のお二人代理(合作要素)

クリスマスは少し違う気もするが拡大解釈の許容範囲だろう、と採用。

合作だからこその特別な要素を入れられたのはとても嬉しい。


・プレゼントを渡す人物(1:41〜1:48)

一番作りたかった部分。GIFT感たっぷり。

パッと思いついたのであまり深い意味はなかったのだが

改めてみると、人によって「人物」と「箱の中身」の解釈が変わる

エモいシーンになっているかもしれない。

構図が難しく友人に助けてもらった。感謝。


・サビ2からラスト(1:58〜)

背景が白いサビ1に対して暗めの青を背景に。

最終調整で白い粒や線を足してみたり、背景色を円形で収縮させてみたら

一気に情報量が増えてサビ2らしいシーンに。

箱に入っていくオブジェクトは1コマ1コマ確認しながら切り抜くという力技。

ラストはリボンをシュルッと結んでシメたかったが無理なのでボヨヨン。


・最終調整

仮完成後、修正したい部分が山ほどあったので

変化が大きいシーンから順に修正作業を行いました。

3日ほどの最終調整で満足度が50%くらいから90%くらいになったので

とりあえず完成させることが近道なのかもしれない。

 

各シーンの大体の流れはこんな感じです。


作品の雰囲気が今まで制作したものの中でもはっきり違うものですが

ハピコアに対して、ある程度自分の中で映像のイメージが出来ていたので

おそらくみんなが思っているよりは"自分らしい"と思える作品だったりします。


また、動画へのコメントやイベントでの感想、沢山ありがとうございます。

ひたすら辛かった工場シーンが概ね好評で嬉しいです。


映像作るたびに「こんなに大変だっけ」と感じるようになってるのですが

作りたい気持ちはまだあるので、のんびり活動できれば良いなと思います。


inukoro

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